プロセスエコノミー|書評|尾原和啓

都会

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本)

良いものだけでは稼げない!あなたの物語が価値になる!!

今後のビジネスの必須な考え方になっていくと思います。

「プロセスエコノミー」

簡単に言うと完成品ではなくて、制作過程に価値があり、それを収益化していくっていう感じですね。

例えば、音楽であれば完成されたCDを売ると言うよりも、その音楽を作る過程を売る。

どうやってプロミュージシャンが歌詞を書いているのか、音楽を作っているのか。その制作過程をライブ配信して配信料もらう、投げ銭をもらう。そういったことですね。私は音楽が好きなので特にその制作過程が気になります笑

最近出た言葉のように聞こえますけども、 昔からこの仕組みはあって、「ASAYAN」って言う番組があったのご存知ですか?chemistryがデビューした オーディション番組ですね。 毎週オーディションを放送して最終的に歌手デビューするっていう。 AKBもそうですよね選挙とかで盛り上げてCD出すよみたいな。過程で収益を上げている例だと思います

例えが音楽に偏ってしまいましたがその他の製品サービスも同じです。過程に価値があることプロセスエコノミーはそんなイメージです。

それでは、どうしてこの言葉が出てきたのでしょうか?

今私たちは、品質の良いもの、役にたつものが割と安く買える時代になりました。 インターネットが普及していて「もの」や「技術」もコピーしやすい時代ですので、開発してもすぐに模倣品が出て安くなる。

家電をどこのメーカーの製品を買ってもそんなに差がないし、逆に 私たちが求めてないような過剰な機能までついちゃったりしてる状況。

私自身も 実感としてほんと不自由ない暮らししてるなと思いますし、 「毎年父への誕生日のプレゼント」、これが毎回悩むんですよね。もうすでに「物質的なもの」は何でも揃っちゃっててて、すでに快適なく生活をしてるんですよね。

昔のようにいろいろなものが開発されて、どんどん世の中が便利になっていく。というこの経済成長という目標は もう日本は達成してしまっています。

この成熟された社会の中で消費者は、「共感する」であるとか、そこに「意味があるもの」とか 心の豊かさが得られるものを求めている時代になってきている。

そこでこのプロセスエコノミーと言う言葉が出てきたのだと思います。

ウッドベース

今後は、何か製品やサービスを発売するときには、その過程をいかにブログ、SNSで伝えていけるか。 制作過程でこんな失敗をした、いろんな研修を受けている姿とか、研究、勉強している姿であるとか、そういったものをどんどんSNSやネットで発信していく、発信力が必要になってくると思います。

もちろん 何でも発信すればいいって言うわけじゃなくて、共感を得るには、強い意志を持って目標達成しようとしている姿、 みんなが応援したくなるような行動力が 必要になってくるのではないでしょうか。

本書はすごく読みやすく、2、3時間で読めると思います。今後の ビジネスのいろんなヒントが載ってますのでぜひ読んでみて下さい。

終わりに

さあ、みなさんはどんなストーリーを描きますか!どんなプロセスを収益化していきますか?

私は、私の将来について、ビールを飲みながらブツブツ一人つぶやくという過程を配信してみようかな?と思います。え?ニーズなし?ですよね、、。

(完)

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