文系AI人材になる

PCを打鍵する人

 「文系AI人材になる」(出版 東洋経済新報社)。著者(野口竜司)はzozoグループの取締役で、AIビジネス推進、企業のAIネイティブ化等の活動をされています。
 本書の主題は、昨今ではAIが普及すると、失くなる職種ランキングをよく目にするようになり、単純事務作業の職員は仕事がなくなるとよく言われるようになってきていますよね。

「AI失職」は変えようのない事実として受け止め、文系の私たちはAIを作るのではなく、 AIを怖がらず理解して、 AIを活用する、AIと共に働く力を身に付け、職を失わないスキルを習得しよう!という本。

 AIの基礎知識が分かりやすく解説されており、またAIが現在どう企業で活用さているか45事例も紹介されており、AIが身近に感じられるようになると思います。

 本書で、今後AIはExcelのように誰でも使うツールになっていくであろうと言っています。どうしてもAIと聞くと難しいプログラムがあって、頭のいい理系の人が使うものだと考えてしまいますが、現在ではGUIで文系人材でも作れるようになってきているだとか、すでに作られたAIを活用するだとか、AIは身近な存在になってきています。

 そこで、AIを作る専門的な能力は持たないが、ビジネスや業務知識に詳しい文系AI人材の活躍の場が! 「AIをうまく使う」人材がビジネスを動かしていくようになるであろうと。
 文系AI人材の仕事は、理系AI人材がやらないすべての仕事。AIの活用企画、AI投資判断、AI人材獲得や育成方針策定等。「IT関連の仕事」なんて言う言葉が出てきたように今後は同窓会などで「今どんな仕事してんの?」と聞かれて「AI関連の仕事」っていう感じになっていくかも。

 本書の第6章では、AI活用の事例が45種類、様々な業種の様々な使い方が紹介されています。この章では、AI活用のすごさに驚きます。本書でAIの基本的な知識を身に付け、AIを怖がらずに「AIをうまく使う」をキーワードにビジネススキルを磨いていきましょう!

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