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スマホ脳(新潮新書)

皆さまスマホを一日に何時間触っていますか?

本日は結論からいきます。

Appleの創業者「スティーブ・ジョブズ」は、子供にiPadの利用時間を厳しく制限していました。

それは、iPadやスマホがギャンブルと同等の依存性を引き起こし、集中力を失わせることを知っていたからです。え?作った本人が?

私も本書を読み自分のiPhoneのスクリーンタイムを確認してみました。すると、日によっては

4時間!!!!

起きている時間の約4分の1もスマホをいじっていることに驚きでした。

それでは何故依存してしまうのでしょう。

人間は「かもしれない」とか「もしかしたら」が大好きな生き物だからです。

脳の伝達物質、人間の原動力であるドーパミンが最も分泌されるのは、確定された幸せよりもランダム性があって当たるかどうか分からない状態のときです。

スマホが鳴るたびに「何か特別な通知が来たかも。」「あの人からのいいねかも。」「フォロワー増えてるかも?」いろんなかもしれないが私たちの脳を襲います。

ギャンブルや宝くじも主催者側が儲かっているので必ずユーザーは負けています。投資効果が確実に悪いのになぜやってしまう、買ってしまうのでしょう。

そうです。もうお分かりですね。

せーの。

当たるかもしれないから。

次に、なぜスマホ依存が悪いことになるのでしょうか?

3つあります。

まず、集中力が途切れます。人間はマルチタスクが大の苦手。300人の被験者を集めていくつかテストを測定したところ、マルチタスク派と一時に一つのことに取り組むことが好きな人との学習テストをしましたが、結果は当然後者の勝ち。

さらにマルチタスクに取組むテストでさえもマルチタスクが得意と言っていた人達の方が負けてしまいました。

何をするにもスマホが気になってしまい、集中力がなくなってしまうんですね。

次に、

ストレスが溜まりやすくなります。SNS、インターネットニュースなどはネガティブ情報が乱立しており、ネガティブ増幅装置になってしまっています。

人間はネガティブ本能というのがあって、ネガティブな情報に反応してしまう習性があります。それをいいことにSNS上では注目を集めるためにネガティブ情報がどんどん溢れてしまいます。そうして、ずっとネガティブ情報を見ているので、ストレスが溜まってしまうのです。

3つ目。

ご存じスマホのブルーライトにより、寝つきが悪くなります。ブルーライトは体に眠りを知らせるメラトニンの分泌を抑え、分泌を2~3時間遅らせる。寝室に入ったらもうスマホは使わないと決めたほうがいいですね。

それでは、どうやってスマホと付き合っていけばいいでしょうか?

まず自分のスマホ時間を知りましょう。一日にどれくらい使っているか知るだけでもまず変化の第一歩となります。

目覚ましはスマホではなく、目覚まし時計を使うなど、スマホでなくてもいい機能は違うものを使い、スマホ離れをしましょう。

人と会っているときはスマホをマナーモードにし、スマホを遠ざけておきましょう。

SNSでは、積極的にフォローしたい人だけをフォローしましょう。

きちんと運動をしましょう。運動はどんな運動でも脳に良く、ストレスレベルを下げます。

ここでは、本書を簡単に要約しましたが、SNSを使うほど孤独を感じるという内容やいろんな実験結果が掲載されており、人間心理学という感じで読み物として非常に興味深い内容でした。

終わりに

私自身、SNSやスマホのいろいろなアプリを使い始めて、読書時間が減ったし、学習時間も減っている実感があります。

ただ同時に、SNS等スマホからの情報で、刺激を受け自己成長やいろいろな行動が生まれたことも実感としてあります。

スマホとは上手に付き合っていきましょう。

お父さん、お母さん。いいお手本になるよう、子供の前でずっとスマホいじるのやめましょうね(自戒)。

スティーブ・ジョブスは、子供にスマホ時間を制限していたのですから。

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