まんがでわかる「サピエンス全史」の読み方

猿

 全世界で1200万部、日本でも100万部売れていると言われてる「サピエンス全史」!アメトークの読書芸人の放送でカズレーザーさんがお勧めしていたので気になっていたのですが、いざ書店に行くと上下巻、トータル約600ページくらいの威圧感におじけづき、「まんがでわかる~」(出版 宝島社 初版 2017/6/19 著者 ユヴァル・ノア・ハラリ 監修 山形 浩生)を購入してしまいました。今さら感がありますが、読んで正解でした。

 様々な人類種の中で、なぜ「サピエンス」が文明を発展させ、その他の動物、また自然までも支配し地上に君臨する勝利者となり得たか。そして、「これからの自分にとっての本当の幸せとは」を考えさせられる内容です。

 「サピエンス」が現在この世界に生きていられる理由は、「認知革命」「農業革命」「科学革命」の3大革命があったからだと書かれていますが、特に「認知革命」が興味深い内容なのでピックアップします。

 「サピエンス」が今生存しているのは、「アウストラロピテクス」「ネアンデルタール人」等他の人類種も生存していた中で、一番脳が発達していたと考えられますが、実は脳の大きさだけで言えば、ネアンデルタール人のほうが大きく肉体的にも強かったとされています。ではなぜ。

 それは、私たちサピエンスは脳の突然変異で「虚構」つまり「嘘」、「想像」を信じることができたからと書かかれています。これが「認知革命」。

 「善行をすれば天国にいける」とフィクションを広めれば、皆善行を行うようになる。「天皇万歳」であったり、想像上の出来事を信じることができ、共有できる。「神話」「国家」「お金」「会社」すべて虚構。 「高級車」「アイドル」等も誰かにストーリーをプログラムされたものに過ぎません。 その証拠に人間以外の動物は、「法律」、「国家」などの存在を感じることも知ることもできないですよね。

  ただ、その虚構を信じ、共有できるおかげで秩序が保たれ、繁栄してきたとされています。

 そこで、地球最強となった私たちは幸せになったんでしょうか?

 狩猟により生きていた時代。 現代人のようにガツガツ働いてはおらず、 3日に一度狩りをするほか、山菜集めをする程度。集団で移動しながら生活するので皿洗いも掃除もやらなくていい。集団生活の中でいわゆる「ぼっち」「孤独死」もなかった。

 今後、遺伝子組み換え、ロボットとの融合、飛躍的に向上する科学で人間はさらに何でもできるようになっていきます。

 そんな中で、私たちの本当の幸せは何なのでしょうか、、。

 巻末に 「もうフィクションにすがる生き方はやめよう!」 という題目で本書の監修をされている経済評論家、翻訳家の山形氏とホリエモンの対談が設けられています。お二人の対談がまたおもしろいですよ。

 私には、小学2年生の娘がいますが、2年生の教科書の学習範囲も国が統制をとるために勝手につくりあげた範囲(フィクション)ですよね。
 彼女にはそれ以上のことを学習しても何も問題ないよと伝えていますが、、。まあ所詮私の子ですからね、、。 

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