もし、自分が自動車販売店のセールスマンで、自動車を販売するとき、お客様に何と言ってセールスしますか?
トップセールスマンは、車の性能や品質を話す前に、「この車でどんなところに行きたいですか」「誰と乗りたいですか」などお客様の想像を刺激する言葉を選んでいます。
車のことなど考えてなかった人に「新車が出ました」とか「週末に試乗会がありますよ」と案内しても、まず何も起こりません。
でも、「自分が乗るならこんな場面かな」と想像した人に「週末試乗会がありますよ」と伝えると、こちらの望む結果を出せる可能性はグンと上がります。
人を操る文章の仕組みは、言葉に反応させ、想像させ、行動に移してもらう。この仕組みを理解しておくことです。
文章に心動かされることって皆様も経験ありますよね。感動する、下手したらつい買っちゃうし、涙だって流してしまう。
さあ、メンタリストDaiGoさんに、人を操る禁断の文章術を教えていただきましょう!
3つの原則
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
「あれこれ書かない」から見ていきましょう
あえて短い文章で相手の想像力を利用して、行動を導く。
「自分が何を伝えたいか」ではなく、「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をして欲しいか」で考えること。
人は、受け取った情報が足りないときは想像や予測で判断する習性があります。
アメリカであった昔の例ですが、オムツ売り場に「今しか見れない姿、残しませんか?」というポップを掲示していたところ、オムツ売り場に配置した使い捨てカメラの売上が大幅アップ。
これは、「オムツいかがですか」「カメラいかがですか」とは書いていません。それでも売れてしまうんですね。しかもオムツ売り場でカメラ販売です。
「きれいに書かない」
「冷え込む季節になりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
さて、この度は、田舎で有名な○○をお贈りいたしました。
末筆ながら貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。」
しーん、、。
時候の挨拶から始まるお礼をつづり、贈り物に添えたこの文章。何か相手の心に残っているでしょうか。
贈り物は記憶に残っても、型通りの挨拶文は「添えてあったな」程度。
きれいな文章より、心に刺さる一言を考えましょう。
「これ、○○(有名人)さんが使っていたものです。」とか「○○TVで取り上げられていたものです。」など、読み手との何気ない会話などで記憶している、相手が関心を持っていたことなどを盛り込みましょう!
「自分で書かない」
多くの人は自分が読ませたいことを考えて書こうとするばかりで、読み手のことについてあまり意識していません。それどころか、「書いたら読んでくれるもの」「説明したら納得してくれる、買ってくれるもの」と考えてしまいます。
具体的には、それまでにやり取りしてきたメールの文面を見直す。SNSなどを使って相手の興味をリサーチする。読み手を具体的に思い浮かべ、相手の心理を読み解きましょう。心を揺さぶるという意味では、誰もが「いいね」と思う文章よりも、特定の人に刺さる文章の方が優れています。
レンタルビデオ店で借りてしまうのは、どちらのコピーですか
×「恋に迷っているときに観たい映画」
〇「『ねえ、私のこと本当に好き?』と彼に聞く前に、この映画を見て下さい。」
刺さる言葉はあなたの中にではなく、相手の心の中にあります。
上記の3つの原則を踏まえて、一つ課題です。
あなたは中堅結婚相談所の社員です。クリスマスを3か月前に控えた秋、結婚相談所の会員を増やす追い風が吹く季節です。クリスマスまでに恋人が欲しい、新たな出会いを期待したい。そんな人たちを自社サイトに呼び込む文章を考えて下さい。
…
…
「まだ間に合います」
一例に過ぎませんが、「まだ間に合います」の一言だけでグッときませんか。「まだ間に合います」の横にクリスマスツリーの絵を添えて。
本書は、上記3つの原則を中心にさらに深いテクニックを紹介しています。
現在は、対面営業×ネット広告等文章の力が必要です。文章の勉強一緒にしませんか?
文章は一度書いてしまえば半永久的に働いてくれます。最強の営業部隊をゲットしましょう!