近年、どんなに学生時代に勉強していい企業に就職したからといって、生涯安泰という時代ではなくなり、社会人になっても「勉強すること」の重要性は年々高まっているように感じます。
社会人が一日に勉強する時間は平均どのくらいだと思いますか?
………
平均一日 6分です。
すくなっ、、笑
なので一日6分以上勉強すれば世の中の平均以上になれるってことですよね。一緒に頑張りましょう!
ところで、皆様はどうやって勉強していますか?
学生の頃以下のような勉強法をしていませんでしたか?
- 教科書・参考書にアンダーライン
- 語呂合わせ
- テキストの要約
- テキストの再読
- 忘れる前に復習する 等
これ全部科学的に実験した結果、効率が悪いという結果が出ています。
DaiGoさんの本は、著者の体験や思いだけで書いている本はなく、世界の論文をきちんと読み、根拠を示して書かれてあるので信用度は高いと思います。
それではどうやって勉強したらいいのでしょうか?
アクティブラーニングです!
アクティブラーニングとは、文字通り積極的に学ぶことですが、DaiGoさんの言うアクティブラーニングは、巷で言う「アウトプットを大事に」とか「ディスカッションをしよう」とかではありません。
アクティブラーニングの2大ポイント。
一つは「想起」。
もう一つは、「再言語化」です。
「想起」から見ていきましょう。
「想起」。簡単に言えば、「思い出すこと」です。人間の脳がもっとも活性化し、頭に情報を刻み込むのに最適な時期は、思い出す作業をした直後になります。
想起テク①クイズ化
今さら問題集をやろうなどと言うわけではありません。「すべての勉強をクイズにする」ということです。
1.テキストを1ページ読んだら、いったん本を閉じる
2.今読んだばかりのページに何が書かれてあったかを思い出す。
「このページのポイントはこれで、あの説明は独特でおもしろかったな」などと頭の中で記憶をチェックする感覚です。慣れてくれば1ページではなく1つのセクションにしていきましょう。
想起テク②分散学習
「復習の時間を少しずつ伸ばすテクニック」です。私たちの脳は、いったん頭に入れた情報を忘れないと、使える知識が身に付きません。物事を学ぶことは、すなわち忘れることでもあるのです。
ひとつの方法として「2×2のルール」があります。
最初の復習は2日後、次は2週間後、次は2か月後。忘れないうちにではなくて、忘れてからでいいのです。
想起テク③チャンク化
チャンクとは「意味のあるかたまり」。バラバラの情報を何らかの法則に基づいてグループにまとめ、頭に残りやすくした状態を指します。
090〇〇〇〇〇〇〇〇より090-〇〇〇〇-〇〇〇〇の方が覚えやすというのもチャンク化です。
自分なりのグループ分けをしてチャンク化することは練習が必要ですが、ひとつ例を挙げると、まず覚えたい情報をすべて書き出して、重要度をつけるという方法です。「重要度」という観点で情報がまとめなおされて記憶に定着します。簡単なマインドマップ(マインドマップについての詳しい説明はここでは省きます)を書くこともチャンク化につながります。
次に「再言語化」を見ていきましょう。
「再言語化」とは、難しいアイデアや用語を自分の言葉に置き換え、内容理解を高めていく方法です。いくつかテクニックが紹介されているのですが、一つピックアップします。
人に説明してみること。ティーチングです。
10歳に話しても分かるように、分かりやすい言葉で説明できるようにすることです。
なかなか、相手が見つからない場合は、対象物を人形にしてもかまいません。実際に声に出して説明してみることで自分がどのくらい理解しているかが分かりますし、理解が深まっていきます。
あとは同僚等に説明し合うという機会を積極的に作っていくことです。
読書会や勉強会などで本や参考書のプレゼンや説明をしあう。他人に説明しないといけないとなると理解しないわけにはいかなくなります。
今回紹介した勉強術は本書のごく一部です。その他「勉強をする準備」についてや「地頭よくする科学的トレーニング方法」など目から鱗の内容が満載です。
非効率な勉強はもったいないですよね。まずは本書を読んで、勉強することを勉強しましょう。
終わりに
最近娘が英検の勉強をしています。年齢の割には難しいことをしているので、どうもうまくいっていないようです。どうしたら効率よく勉強してもらえるかと考えていたところ、本書を手に取りました。
こどもがまだ小学生のうちに本書の内容を理解しておけば、将来スーパーマンになれるかもと期待しながら、今2階でドタドタ暴れている娘8歳と息子6歳のことを注意してこようと思っています。