働き方5.0【書評】|落合陽一

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初版2020/6/8。本書は200ページ程度の文庫本なのですが、なかなか手ごわく速読させてくれませんでした。横文字も多く理解するのも難しいですが、考えさせらる、未来への洞察が圧巻。読んで損なし。頑張って3分で読める記事にまとめます。

「Uber Eats」ってもう有名になりましたが、ネット上で注文された料理を、システムに従って配達員が料理店に取りに行き、それからそのシステムに指示される個人宅に届けるというサービスですよね。この仕組みは、サラリーマンが土日や空いた時間を活用して配達をするという副業を生み出しているとの話も。

しかし、ここでお話ししたいのは副業とかそんな問題ではありません。これ、コンピューターシステムがホワイトカラーの仕事をしてませんか?「ここの料理店に取りに行ってね」「このお宅に配達して来てね」ってシステムからの指示。

ある回転ずしチェーンでは、店内のカメラ、センサーで材料や人員の過不足情報を中央に集めて、余剰店から不足店へと材料、人員を最適化する。店長や、エリアマネージャーが慌てて調整することはない。

言い方を変えるとシステムに人が使われている。現代では同じような現象が様々なところで起きてきています。ホワイトカラーでも専門性のないものは、コンピューターに置き換えられていく。

ざっくりいうと本書の主題は、テクノロジーが発達した現代でこれから働いていくには、人間にしかできない専門性を持て!という提言です。

自分の専門性って、得意分野って何だろう?

自分の内側だけで考えてもなかなか見つかりません。

自分の外側を見てみましょう。自分が解決したいと思う小さな課題を研究する。勉強するではなく、研究する。

勉強⇒教科書から学ぶ
研究⇒教科書をつくる

もう既に答のある問題はコンピューターに勝てません。自分でテーマを見つけてみましょう。なにやら難しい話ですが、下記の5つに答えられればそのテーマに価値があります。

  1. それによって誰が幸せになるか
  2. なぜいま、それが問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか
  3. 過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか
  4. どこに行けばそれができるか
  5. 実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか

1.それによって誰が幸せになるか。
分かりやすいですね。人のためにならないと意味がないし、人が喜んでくれないと自分のモチベーションが保てません。


2.なぜ先人たちはそれができなかったのか。
ほとんどが「テクノロジーの発達が原因でできなかった」になるのではないかと思います。先人ができるのにやっていない理由がないのなら、そもそも価値のない課題かもしれません。

3.過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
未来を考えるときは、過去どうであったかを知っておきましょう。アイデアの再生産を恐れる必要はありません。元アイデアがあったとしてもジャンプが大きければ、それはオリジナルです。

4.どこに行けばそれができるか
ITの世界においても物理的な設備がないと達成できないこともあります。その場合大企業でしかできないこと、大学の研究室でないとできないこともあるかもしれません。パソコン一台で済むならフリーランスでもでいるでしょう。

5.実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか
何をやるにしても、誰でもできるものならそれは専門性とは言えません

上記5つに答えられればそのテーマに価値があります。コンピューターに使われる人間にはなりたくないですね。テクノロジーを理解し、専門性を高めていきましょう。


うーん、、。

落合さんのおっしゃることは分かりますが、正直レベルが高すぎてなかなか難しいですよね。

でも、私が思うに身近なところから練習して徐々に大きな課題に立ち向かっていくことはできるのかなという風に感じています。

会社員であれば、チームが困っていること、効率化できそうなことを考え、その問題を解決し(できればITツールを使って)、それを言語化する(教科書を作る)。主夫(婦)であれば、家事や子育てについての課題解決法をテーマを絞って言語化し、SNSやnoteに書く。もう実施している方もいらっしゃると思いますが、それを徐々に大きなコミュニティの問題解決にする、もしくはニッチな方を攻めていく。最終的には落合さんのように社会課題を解決していければ一番よいですが。

やり方はいろいろあると思いますが、少しづつ思考を積上げてコンピューターに負けない人間になりましょう。とりあえずテクノロジーの理解は必須ですね。時代が変わっているのですから、正解が変わるのは当たり前。

今日は、うちの子2人が寝る前に謎の寝技勝負をしていました。ルールが分からないほんとに謎の遊び。

大丈夫か、時代は進んでいるぞ、、。時代は、、。

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