『世界は誰かの仕事でできている』”ジョージア”。『バイトするなら、タウンワーク』”タウンワーク”。
著者は、上記のキャッチコピーを作ったコピーライターの梅田悟司(㈱電通社員)さんです。
「どんなふうに話せば伝わるんだろう」とか「考えはあるのにうまく言えない」って思ったことはありませんか?本書は、その問題の本質を教えてくれます。
初版は2016年8月25日と少し昔の本なのですが、私自身が話すことがあまり得意ではないので気になり、さっそく読んでみました。
全3章の構成ですが、1章がいきなり本書の「肝」でしたので、1章の要約を書きます。
私たちが使う言葉には、「内なる言葉」と「外なる言葉」があるといいます。
「内なる言葉」は、考え事をするときに頭に浮かぶ単語や文節。お腹がすいて「お腹減った」と思ったり、車が混んでて「あー、遅刻する」とか。
「外なる言葉」は、実際にコミュニケーションをとるときに発する言葉。こちらは、分かりやすいですよね。「外なる言葉」については、スピーチのコツであるとかノウハウ本がたくさん出回っています。
しかし、本書は「内なる言葉」を育てることが重要であると書かれています。
「言葉(外なる言葉)が意見(内なる言葉)を伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないか」。
いくら外見を装っても中身がないと伝わらないんですね。中身があれば、言葉はシンプルで短くても通じる。
不意に何か質問されたとき、口ごもってしまう。何か思いついて話し始めたけれど、あれ?(途中から)なんかうまく伝えられないな、、。その瞬間相手からは、「何も考えてないな」とか「うすっぺらい奴だな」と判断されてしまいます。
「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じ。
”言葉なし”で、「自分にとっての幸せ」ってなんだろう?と考えてみましょう。
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言葉なしでは何も考えられませんよね。人間は言葉を使わないと考えることができません。私たちは知らず知らずのうちに「内なる言葉」を発しています。しっかりとその自分の「内なる言葉」に向き合い、「内なる言葉」を育てて、人に伝えられる。共感してもらえる。そんな「言葉にできる力」を身に付けていきましょう。
2、3章ではそんな「内なる言葉」の育て方が書かれてあります。
- 紙に書きだす。
- 書き出した内容に「なぜ?」「本当に?」「それで?」を使い、考えていることの解像度を上げていく。、、等。
著者は、「内なる言葉」と向き合うため、週に数回「自分との会議時間」を確保しているそうです。ご興味のある方はぜひご一読を!!おすすめです!