努力をしないと成功しない、 努力にしがみついておけば何とかなる、そんな思考法を否定しています。
前々から、ロジカルでありながら斬新な切り口で話をされるひろゆきさんをYouTubeで拝見していて気になっていました。
正直凡人の私が理解できる内容か不安だったですが、怖いもの見たさなのか手に取って読んでみることにしました。
子供が東大、大企業へ行く、もしくは弁護士、公認会計士など難度の資格を取得する割合は、生まれたときの遺伝的なものや、世帯の年収が大きく影響していることが統計的に分かっています。
残念ですが、努力だけでできる範囲は限られていると言うことです。
その中で、どう行動していくかが書かれています。
本書のトピックスを3つお話ししていきたいと思います。
1.片手はつねに空けておけ
特に忙しいビジネスパーソンの方々は、日々のタスクが一杯、隙間時間は資格試験などでなかなか余裕がないという方が多いかと思います。
ひろゆきさんは、努力信仰にしがみついて予定がパンパンである場合、チャンスを逃してしまうよ。と言っています。
チャンスは、突然やってきて一瞬で通り抜けるからです。
あるとき、あなたの元に起業メンバーにならないかという誘いがくるかもしれない。当日誘われた飲み会に運命の人が来ているかもしれない。
そんなときも、今忙しいから、来週また話そうなんて言っていたら、その話はなくなるかもしれません。
スケジュールがパンパンだったら、頭の中が目先のことでいっぱいだったら、視野は狭くなり、その重要な判断ができす、チャンスを逃すことになります。
ヒマは全力で作っておいたほうがいい。両手がふさがらないよう、時間は作るのものです。
2.自分にとっての「大きな岩」は何だろう
ここに壺があリます。
この壺に岩を詰め込みます。
この壺は満杯でしょうか?
いいえ、隙間があります。
次に岩の間に砂を流し込みます。
さて、一杯になったでしょうか?
いいえ、まだです。水が入ります。
岩を入れる前に砂や、水で満杯にしてしまうと岩が入りません。
もうお分かりだとは思いますが、「岩」は自分にとっての優先するものを指しています。
ひろゆきさんは、「睡眠」が岩だそうです。
打ち合わせに遅れて怒られてでも、睡眠はしっかりととる。これを優先事項にしているそうです。
毎年海外旅行に行くから、この週は休む!を社内で宣言しておく。息子との時間が大事なので、定時には帰ります。これをしっかり宣言できているでしょうか。
しかし、何を言われても言い返せるように理論武装は必要ですが、しっかり考えがまとまっておけば、理解は得られるはずです。
一番重要なものを一番先に壺に入れましょう。
3.ユニークな人が生き残る
人が人を 選ぶ基準は優秀さではない。「面白いかどうか」です。
優秀かどうかは、実際に仕事を してみないとわからないし、前の会社では優秀だったとしても他の会社では合わないこともあります。
採用してみて無能だったとしても、明るくて面白ければ全員が納得できる。
どんな人が面白いかと言うと、「変わっている」に近いかもしれません。
質問したときに当たり前の返しをするのではなくちょっと想定と違った返しができる人。
趣味は?と聞かれてなんと答えますか?
「サッカーです。」「映画鑑賞です。」
へえ、で終わってしまいます。
例えば、「世界でも数少ない、曲がるエレベーターブログを書いてます」と言われたらどうでしょうか?
例えば、「台湾の 街の入り組んだベランダ風景が好きなんです」と言われたら?
上記2つのケース、それが好きで極めているのだから、それは努力ではありません。それこそ1%の努力になります。
大勢の中で、特殊なポジションを獲得しましょう。人と違うことを掘り下げてみましょう。
終わりに
基本的に全エピソード、切り口斬新! 読み物として面白いです。最近のビジネス書に飽きてきた方はぜひ本書で新しい風を浴びてください。
私が幼い頃「24時間戦えますか」という歌が流れる栄養ドリンクのCMがありました。
今はそんな熱血サラリーマンは見かけません。
ものは溢れ、食いっぱぐれることがない時代。
努力して、努力して必ず成果が出るとは限らない時代。
むしろ残業してがむしゃらに働いても、給与が増えることはない世の中になって来ました。
きちんと自分のポジションを確立すること。そして、日々を楽しく過ごすために、優先事項をはっきりさせておくこと。
現代には、大事なことかもしれません。
あなたの岩は何ですか?
私の岩は、自己啓発です。え
(完)